【パズドラ部】第995回:ライダーに捧げるラブソング

大塚角満の熱血パズドラ部 第995話

 

かつてパズドラ世界に、

「金タマゴこそ至高!! 金タマゴこそ神のギフト!! 金タマゴにあらずばタマゴにあらずッ!!!

そう叫ばれていた時代があった。いまから7年ほど昔のことだ。

歴史を紐解くとその当時は、なけなしの魔法石を5個突っ込んだレアガチャから、平気な顔して地味タマゴ(星タマゴ)がまろび出てきたという恐るべき伝承が残されている。

ライダー
ライダー

その中にあっての金タマゴは、まさに神の遺物と言っていいほど貴重なもので、その価値はダイヤモンドやマカライト鉱石をもしのぐと言われていた。

そう。

当時のパズドラーにとって強くなるための第一歩は、

「イチもニもなく金タマゴ!!!>< 金を引かねば、パズドラは始まらないのじゃ!!!><

↑このようになっていたのである。

2012年の大晦日の出来事

そんな、天使のひと滴とも言える金タマゴから、稀に奇妙な生き物が出てくることがあった。

くり返しになるが、金タマゴからもたらされる戦士たちは、天界を守護するガーディアンとも称される精鋭中の精鋭。そこに妙な“紛れ”があることは決して許されない。……しかしさっきから神だの天使だのガーディアンだの書きまくっているため、自分でも何が正しい表現なのかよくわからなくなってきているのだが、気にせずこのまま突き進む。

2012年12月31日。

パズドラが迎えた最初の大晦日において、

「さあさあ! パズドラな1年が終わりますよ!! 皆様、ぜひレアガチャに!! この1年を締めくくる“年忘れガチャ”とシャレ込もうじゃないですか!!

↑こんなことを業界内のパズドラ仲間に呼びかけ、そのコミュニティー内で一斉ガチャを回したときのこと。筆者のレアガチャから、前述の神の宝物が転がり出てきたのだ。

ライダー

そのときの興奮たるや、筆舌に尽くしがたいものがあった。

うおおおおおお!!! 1年の最後に、引いちゃいましたよ金タマゴ!!!>< この1年、がんばったからなぁ俺>< 最後の最後で、ご褒美きたぁぁあああ!!!><

コミュニティー内から、羨望の喝采が巻き起こる。「おお! 角満さん金きた!!」、「やるなあ!!」、「うらやまあああああ!!!」。そんな、多くの人々の期待を背負った金タマゴからは、↓こんなモンスターが飛び出してきた。

ライダー

筆者が無言でコミュニティー内の掲示板にスクショを貼り付けた途端、水が引くように人々が去っていったのがわかった。

「あ、あは^^; 角満さん、よいお年を^^;」

「おつっした^^;; 今年もお世話になりました^^;;」

「来年はいいことがありますように^^;;;」

ひとり残されたコミュニティーで、俺はスマホの画面を睨みつけながら滂沱の涙を流したものだ。

なんで金タマゴからオマエが出るねん!!>< ガチャの腹に帰れやぁぁあああ!!><」

……これが俺の、“ライダーシリーズ”の最古の記憶である(苦笑)。

ライダー、レアガチャを引退す

なんでこんな、カビの生えたような思い出を引っ張り出してきたかというと、ムラコが↓こんなことをつぶやいたから。

ムラコ

な、なんと……!!

レアガチャで猛威を振るったライダー旋風を、もう見ることができなくなるのかぁぁあああ!!!(歓喜)

そうかそうか……。長いこと、全国のパズドラーに無数の絶望を振りまいたライダーたちが、静かにその場から去っていくのか……。

俺の脳裏に、

「我が生涯に!! 一片の!!!」

と言って、天に拳を突き上げるおじさんの威容が蘇る。さらに、ステージのスポットライトにマイクをそっと置き、何も言わずに消えていった歌姫の姿がライダーと重なった。金タマゴを割って出てくるたびに、

んがぁあああああ!!! なんでオメーばっか出るんだ!!! せめて銀タマゴに降格してくれ!!>< 金だと無駄な期待をしちまうんだよ!!!><

なんて毒づいたもんだけど、いざいなくなると寂しく感じるものなんだなぁ。

ライダーの思い出

俺はこの8年間で、本当にたくさんのライダーを引き当ててきた。その一部を紹介すると、

ライダー

まだ名前に“公認”がついていなかった時代。ランクが200台でも、ライダーを使うことはなかったなぁ。

ライダー

ビーストライダーが出てきたのを見て、

「あ!!! 三国神の曹操デタァァァアアア!!! やったぁぁあああ!!!」

と勘違いし、まわりの人間に自慢したところで、「それ、ライダーっすよww」と指摘されたこともあったっけ。

その後も、ランクの上昇とは関係なしに、無数のライダーたちが俺のレアガチャを彩って(?)くれた。

ライダー
ライダー
ライダー
ライダー
ライダー
ライダー

ずっとそこにいた者たちが去ったあとの、言い知れぬ不安と寂寥感--。この寂しさを、抱え続けねばならないのか……。

「ふぅ……」

小さくため息をついたあと、俺は遠くの空を見つめながらつぶやいた。

「レアガチャからいなくなって……本当によかったwww

おしまい。

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